
オンライン会議や授業で「Zoomの字幕を自分だけ見たい」と感じたことはありませんか。
実はZoomには、他の参加者に影響を与えず、自分専用に字幕を表示できる機能があります。
この設定を活用すれば、周囲が静かな環境でも聞き取りに困らず、内容を正確に理解できます。
本記事では、Zoom字幕の基本から自分専用設定の手順、トラブル対処、翻訳・文字起こし・UDトーク連携までを体系的に解説します。
ビジネス会議、オンライン授業、語学学習など、あらゆるシーンで「聞き逃しゼロ」を実現するための完全ガイドです。
Zoomの字幕を「自分だけに表示」できるって本当?
Zoomのオンラインミーティングで、自分だけに字幕を表示できるって聞いたことはありますか。
実は、これは他の参加者には一切見えない「ローカル字幕」機能として提供されている機能です。
つまり、あなたが字幕をオンにしても、他の人の画面には表示されません。
周囲がうるさい環境や、音声が聞き取りづらいときでも安心して利用できる便利な機能なんです。
Zoom字幕機能の仕組みと「自分だけ表示」の原理
Zoomの字幕は、AIによる音声認識を使って発言内容をリアルタイムで文字に変換する仕組みです。
会話データはZoomのサーバーで解析され、各参加者の端末にテキストデータが送られます。
ただし表示・非表示を決めるのは各端末側なので、自分が表示しても他人には影響しません。
つまり「自分の画面だけに字幕を出す」設定が可能ということです。
| 項目 | 処理のタイミング | 制御場所 | 
|---|---|---|
| 音声認識 | サーバー側で自動変換 | Zoomクラウド | 
| 字幕データの配信 | リアルタイム | 各参加者のZoomアプリ | 
| 表示・非表示の切替 | 任意 | 参加者端末(ローカル) | 
このように字幕データは全員に配信されるものの、実際に表示するかはユーザーごとに自由に決められます。
だからこそ、聴覚サポートや語学学習など、自分の目的に合わせて安心して使える設計になっています。
他の参加者には見えない?Zoom字幕の表示範囲を解説
結論から言うとあなたが表示している字幕は他人には一切見えません。
これは「ローカルレンダリング」と呼ばれる仕組みにより、各ユーザーの端末で独立して描画されるからです。
例えば、10人の会議で自分だけ字幕をオンにしても、他の9人はその存在すら知らないままです。
| 項目 | 表示される人 | 共有されるか | 
|---|---|---|
| 自動字幕 | 自分のみ | されない | 
| 文字起こしパネル | 自分のみ | されない | 
| クラウド録画時の字幕 | ホストのみ確認可 | 限定的に共有 | 
ただしホストが字幕機能を有効化していない場合は、参加者が字幕を表示できません。
会議に参加する前にホストに「字幕を有効にしてほしい」と一言伝えておくと安心です。
Zoomの自動字幕と文字起こし機能の違いを理解しよう
Zoomには「自動字幕」と「全文文字起こし」という似ているようで異なる2つの機能があります。
どちらも便利ですが、用途が違うので使い分けが大切です。
| 機能名 | 主な用途 | 特徴 | 保存の可否 | 
|---|---|---|---|
| 自動字幕 | リアルタイム補助 | 画面下に流れる一行字幕 | 保存不可 | 
| 全文文字起こし | 発言記録・議事録 | チャット形式で時系列表示 | 保存可能(.txt) | 
リアルタイムで内容を追いたいなら自動字幕、
後から内容を確認したいなら全文文字起こしを使うのがベストです。
また、両方を同時に使うことも可能で、ミーティング中の理解と記録を両立できます。
この章では、Zoomの字幕が「自分だけ」に表示される理由と、その仕組みを詳しく見てきました。
次の章では、実際にPCやスマホで自分専用の字幕を表示する具体的な設定手順を紹介していきます。
Zoomで自分だけ字幕を表示する具体的な方法【PC・スマホ対応】
ここからは、Zoomで「自分だけ」に字幕を表示する具体的な方法を解説します。
操作はとてもシンプルですが、PC版とスマホ版で設定方法が少し異なります。
これを読めば、どちらの環境でもすぐに自分専用の字幕をオンにできるようになります。
PC版Zoomで自分だけ字幕をONにする手順
PC版Zoomでは、あらかじめ字幕機能を有効化しておく事前設定と、
ミーティング中に行う字幕の表示操作の2段階が必要です。
【事前設定の手順(初回のみ)】
- 
Zoomのウェブポータル(https://zoom.us/signin)にサインインします。 
- 
左側メニューの「設定」をクリックします。 
- 
「ミーティング」タブを開き、「ミーティング内(詳細)」までスクロールします。 
- 
「自動字幕(ライブ文字起こし)」をオンにします。 
- 
確認ダイアログが出たら「有効にする」を選択します。 
この設定をしておくことで、今後のすべてのミーティングで字幕機能が使えるようになります。
【ミーティング中の操作】
- 
Zoomミーティングに参加します。 
- 
画面下部のツールバーにある「字幕(CC)」ボタンをクリックします。 
- 
「ライブ文字起こしを表示」を選択します。 
- 
字幕言語として「日本語」を選択します。 
- 
これで画面下に字幕が表示され、自分の画面だけで文字が確認できます。 
字幕を一時的に消したい場合は、再度「字幕(CC)」ボタンを押すだけで簡単に切り替えられます。
| 目的 | 操作 | 反映範囲 | 
|---|---|---|
| 字幕を表示 | 「字幕(CC)」ボタンをクリック | 自分のみ | 
| 字幕を非表示 | 同じボタンを再度クリック | 自分のみ | 
| 字幕のサイズ変更 | 「設定」→「アクセシビリティ」→「フォントサイズ」を調整 | 自分のみ | 
このように、PC版では「一度設定すれば、以降はワンクリックでON/OFF切り替え」が可能です。
スマホ版Zoomで自分だけ字幕をONにする手順
スマホでも、Zoomアプリの設定を済ませておけば同じように自分専用の字幕が使えます。
ただし、スマホでは表示ボタンの位置やフォントサイズ調整の方法がPCと少し異なります。
【事前設定(アプリ内設定)】
- 
Zoomアプリを開き、右下の「設定」アイコン(歯車マーク)をタップします。 
- 
「ミーティング」を選択し、「字幕」をオンに切り替えます。 
- 
必要に応じて「利用可能な場合に自動表示」をオンにします。 
【ミーティング中の操作】
- 
Zoomミーティングに参加します。 
- 
画面下部のツールバーから「字幕」または「CC」アイコンをタップします。 
- 
「字幕を表示」を選択すると、自分の画面にのみ字幕が表示されます。 
- 
字幕言語を日本語に設定しておくと精度が高まります。 
スマホ版でも、字幕のオン・オフは自由に切り替えられ、他の参加者の画面には一切影響しません。
| 操作項目 | 設定場所 | 備考 | 
|---|---|---|
| 字幕のON/OFF | Zoomアプリ下部メニュー | 自分の画面だけ反映 | 
| フォントサイズ変更 | 端末の「設定」→「アクセシビリティ」 | Zoom内で調整不可 | 
| 字幕色変更 | 未対応(2025年時点) | 背景に依存 | 
スマホを横向きにして利用すれば、字幕が画面に収まりやすくなり、見やすさもアップします。
字幕が出ない・ボタンが表示されないときのチェックリスト
「字幕が表示されない」「ボタンが見つからない」といった場合は、設定かバージョンに問題がある可能性があります。
以下のチェックリストを順に確認してみましょう。
| 確認項目 | 主な原因 | 解決方法 | 
|---|---|---|
| 字幕ボタンが見つからない | アプリのバージョンが古い | 最新バージョンにアップデートする | 
| 字幕をクリックしても表示されない | ホストが字幕機能を有効化していない | ホストに「字幕を有効にしてください」と依頼 | 
| 字幕が途中で消える | ネットワーク接続の一時的な遅延 | 再接続する、またはZoomを再起動する | 
| スマホで表示できない | 端末の権限設定が無効 | 設定→Zoom→マイクの権限をオン | 
字幕ボタンがない場合は、まずアプリのアップデートが最優先です。
それでも表示されない場合は、ホスト設定や通信状態を確認してみましょう。
ここまでの手順を踏めば、PCでもスマホでも「自分だけ」に字幕を表示する環境が整います。
次の章では、この字幕をさらに活用して「自分専用の文字起こし」を作る方法を見ていきましょう。
Zoomで自分だけ文字起こしする2つの方法
Zoomの字幕機能をさらに活用したい方におすすめなのが、文字起こし機能です。
自動字幕では一時的な表示しかできませんが、文字起こしを使えばミーティング全体を自分専用のテキストデータとして残すことが可能です。
ここでは、Zoomに内蔵されている「全文文字起こし」機能と、外部録画ソフトを使った方法の2つを紹介します。
Zoom内蔵の「全文文字起こし」で自分専用メモを残す
Zoomには、リアルタイムで発言内容をテキスト化して保存できる「全文文字起こし(フルトランスクリプト)」機能が搭載されています。
これは字幕機能と異なり、過去の発言にさかのぼって確認できるのが大きな特徴です。
【全文文字起こしの有効化手順】
- 
Zoomウェブポータル(https://zoom.us/signin)にサインインします。 
- 
左メニューから「設定」→「ミーティング」→「ミーティング内(詳細)」を選びます。 
- 
「自動字幕(ライブ文字起こし)」をオンにします。 
- 
さらに下にある「完全な文字起こし」もオンにします。 
- 
「字幕を保存する」をオンにしておくと便利です。 
これで、今後のミーティングで自動的に文字起こしパネルを表示できるようになります。
【ミーティング中の操作】
- 
画面下部のツールバーで「詳細(…)」をクリックします。 
- 
メニューから「文字起こし」または「ライブ文字起こし」を選択します。 
- 
言語を「日本語」に設定し、「開始」をクリックします。 
すると、Zoom画面右側にチャット形式のパネルが表示され、発言者名と発言内容が自動的に記録されていきます。
| 機能名 | 表示形式 | 保存可否 | 主な用途 | 
|---|---|---|---|
| 自動字幕 | 画面下に流れる形式 | 保存不可 | リアルタイム視聴補助 | 
| 全文文字起こし | 右側のパネルにチャット形式 | 保存可能 | 議事録・学習記録 | 
会議後に「文字起こしを保存」をクリックすれば、テキストファイル(.txt)としてPCに保存されます。
ファイルには発言者名・時刻・発言内容がすべて記録されるため、議事録作成にも最適です。
注意点:
- 
「保存」ボタンを押さないとデータは消えてしまいます。 
- 
無料プランでも利用できますが、一部機能が制限される場合があります。 
- 
精度は話し方やマイク性能に影響されるため、静かな環境で使用しましょう。 
Zoomの文字起こし機能は「聞きながら書く」という従来の手間を省き、正確で客観的な議事メモを自動生成してくれる強力なサポートツールです。
録画ソフト(EaseUS RecExpertsなど)を使った文字起こし法
もう一つの方法は、Zoomを録画して後からAIで文字起こしする方法です。
その中でも特におすすめなのがEaseUS RecExpertsという多機能録画ソフトです。
【EaseUS RecExpertsの特徴】
- 
画面録画と音声録音を同時に行える。 
- 
録画後にAI文字起こしが可能。 
- 
録画データをMP4やMOVなどの形式で保存可能。 
- 
録画した内容をそのまま編集・カットできる。 
【録画→文字起こしの手順】
- 
EaseUS RecExpertsを起動し、「画面録画」モードを選択します。 
- 
録画範囲をZoomウィンドウに指定し、「REC」をクリックします。 
- 
ミーティング終了後、録画を停止します。 
- 
録画リストで動画を右クリックし、「AI文字起こし」を選択します。 
- 
言語を「日本語」に設定し、処理が完了するのを待ちます。 
文字起こし結果はテキストファイルとして自動生成され、議事録や報告書にそのまま利用できます。
| 比較項目 | Zoom文字起こし | EaseUS RecExperts | 
|---|---|---|
| リアルタイム表示 | 可能 | 不可(録画後処理) | 
| 精度 | 会話の明瞭さに依存 | AI学習による高精度変換 | 
| 保存形式 | .txt | .txt / .docx / .srt など | 
| 他人に通知されるか | あり(Zoom通知) | なし(ローカル録画) | 
このように、リアルタイム性を重視するならZoom文字起こし、後から正確な記録を作りたいならEaseUS RecExpertsを使うのが理想的です。
特に業務会議やオンライン講義では、録画して後からAIで文字起こしする方法が圧倒的に効率的です。
ホストに知られずに自分の記録を取るコツ
「録画するとホストに通知されるのでは」と心配する人も多いですが、外部録画ツールを使えば通知されません。
ただし、ここで重要なのは法的・倫理的な配慮です。
- 
会社や組織のポリシーで録音・録画が禁止されていないか確認する。 
- 
個人的なメモ目的なら「録音してもよいですか」と一言伝える。 
- 
録音データを他者と共有したり公開したりしない。 
どうしても通知を避けたい場合は、EaseUS RecExpertsのようなローカル録画ツールや、スマホの音声録音アプリを活用するのが現実的です。
また、文字起こしアプリ「Notta」や「UDトーク」を別端末で同時起動すれば、Zoomと連携せずに文字データを取得できます。
最も重要なのは「誠実な記録」です。
自分専用の記録を作ることは素晴らしいことですが、透明性と相手への配慮を忘れずに行いましょう。
次の章では、Zoom字幕をもっと便利に使うためのカスタマイズ設定や翻訳字幕の使い方を紹介します。
Zoom字幕をより使いやすくする設定とカスタマイズ
Zoomの字幕は、そのままでも便利ですが、フォントサイズや色を調整したり、翻訳機能を追加したりすることで、もっと見やすく、快適に使うことができます。
ここでは、PC・スマホそれぞれでできる字幕の見やすさ改善・翻訳・外部ツール連携について詳しく紹介します。
フォントサイズ・色・位置を変更して見やすくする方法
字幕の文字が小さい、背景と重なって見づらいと感じたことはありませんか。
そんなときは、Zoomの設定画面からフォントサイズや色を調整して、自分にとって読みやすい表示に変えましょう。
【PC版でのカスタマイズ手順】
- 
Zoomアプリを開き、右上のプロフィール画像から「設定」をクリックします。 
- 
左メニューの「アクセシビリティ」を選択します。 
- 
「字幕」セクションでフォントサイズをスライダーで調整します。 
- 
必要に応じて「字幕の色」を変更します。 
設定を変えるたびにプレビューが表示されるので、自分に合った大きさを見つけましょう。
| 設定項目 | 場所 | おすすめ設定 | 
|---|---|---|
| フォントサイズ | 設定 → アクセシビリティ → 字幕 | 中〜大(読みやすさ優先) | 
| 字幕の色 | 同上 | 背景が明るい場合は黒、暗い場合は黄色 | 
| 位置の調整 | ミーティング画面上でドラッグ | 資料が被らない位置に配置 | 
注意:スマホ版Zoomではフォントサイズや色の変更はできません。
代わりに、スマホ本体の「アクセシビリティ設定」からフォントサイズを調整しましょう。
翻訳字幕をオンにして日本語⇄英語対応にする
Zoomには、AI翻訳を利用したリアルタイム翻訳字幕機能があります。
英語の会議や海外ウェビナーなどで、発言を自動的に日本語に翻訳して表示することができます。
【翻訳字幕の設定手順】
- 
Zoomウェブポータルにサインインします。 
- 
左の「アカウント管理」→「アカウント設定」を開きます。 
- 
「ミーティング内(詳細)」の項目で「翻訳版字幕」をオンにします。 
- 
Zoomミーティング中に「字幕(CC)」ボタン横の矢印から「翻訳を有効にする」を選択します。 
- 
「会話言語(例:英語)」と「字幕言語(例:日本語)」を設定します。 
これで、英語の発言が自動的に日本語に翻訳されて表示されます。
| 設定項目 | 選択例 | 効果 | 
|---|---|---|
| 会話言語 | English | 話される言語を指定 | 
| 字幕言語 | Japanese | 翻訳後に表示される言語 | 
| 原文と翻訳を同時表示 | ON | 学習用途や比較に最適 | 
注意点:翻訳字幕はZoom One Business Plus以上のプラン、または有料オプション契約が必要です。
無料プランの場合は、Google翻訳やDeepLを併用する方法でも代用できます。
UDトークなど外部ツールで精度を高める応用術
Zoom内蔵の字幕は便利ですが、専門用語や固有名詞が多い場面では誤変換が起きやすいことがあります。
そんなときは、外部ツールのUDトークを併用することで精度を飛躍的に高められます。
【UDトークの特徴】
【ZoomとUDトークの連携手順】
- 
ミーティングを開始し、UDトークが音声を認識して字幕をZoomに送信します。 
| 比較項目 | Zoom標準字幕 | UDトーク連携時 | 
|---|---|---|
| 精度 | 中程度(AI自動認識) | 高精度(単語登録・手動補正可能) | 
| 専門用語対応 | 限定的 | 登録により対応可能 | 
| 翻訳 | Zoom有料プラン限定 | 多言語自動翻訳対応 | 
外部ツールを組み合わせることで、Zoomの字幕は単なる表示機能から、ビジネス会議や教育現場でも使える高精度な情報記録ツールへと進化します。
「Zoom+UDトーク」は、字幕を完全に活用したい方にとって理想的な組み合わせです。
次の章では、Zoom字幕や文字起こしのトラブルを防ぐための対処法を紹介します。
Zoom字幕・文字起こしのトラブルと対処法
Zoomの字幕や文字起こし機能を使っていると、「字幕が出ない」「翻訳が遅れる」など、思わぬトラブルに遭遇することがあります。
ここでは、よくあるトラブルの原因と、確実に解決するためのチェックポイントをまとめました。
PC・スマホの両方に対応しています。
字幕が表示されない・消えるときの対処法
字幕が表示されない場合、多くは設定や接続環境に原因があります。
まずは以下のチェックリストを順に確認してみましょう。
| 原因 | 対処法 | 確認ポイント | 
|---|---|---|
| Zoomのバージョンが古い | 最新バージョンにアップデートする | PC版は5.8.6以降、スマホは最新アプリを使用 | 
| 字幕機能が無効になっている | ウェブポータルで「自動字幕」をオンにする | 設定 → ミーティング内(詳細)→ 自動字幕 | 
| ホストが字幕を有効にしていない | ホストに「字幕を有効にしてください」と依頼 | ホストのみが設定可能 | 
| 音声が拾えていない | マイク設定と発言状況を確認 | 入力レベルメーターが動いているか確認 | 
| 通信環境が不安定 | Wi-Fiまたは有線LANに接続 | 映像をオフにして帯域を確保 | 
| ブレイクアウトルームに移動した | ルームごとに字幕を再設定する | 「字幕を表示」を再クリック | 
字幕が途中で消える場合は、Zoomの一時的な通信エラーが原因のことが多いです。
一度ミーティングを退出して再参加すると復旧することがあります。
自動字幕の精度を上げるマイク・話し方・環境設定
Zoomの自動字幕はAIが音声を解析して生成するため、音の品質が悪いと誤変換が増えます。
ここでは、精度を高めるための具体的な方法を紹介します。
【マイクの選び方】
- 
ノイズキャンセリング付きのヘッドセットを使用する。 
- 
外付けUSBマイク(例:Blue Yeti、Audio-Technica)を使用する。 
- 
PCやスマホ内蔵マイクは避ける。 
【マイク設定の最適化】
- 
Zoom設定 → オーディオ → 使用マイクを選択します。 
- 
「マイク音量を自動調整」をオンにします。 
- 
入力レベルメーターが常に緑色で動いているか確認します。 
- 
背景雑音の抑制を「自動」または「高」に設定します。 
【話し方のポイント】
- 
早口を避け、1文ずつ区切って話す。 
- 
強い方言は避け、標準的な発音を意識する。 
- 
マイクとの距離は15〜30cmを保つ。 
【環境設定】
- 
静かな部屋で会話を行う。 
- 
反響を防ぐため、カーテンや布を使用する。 
- 
発言者以外はミュートにしておく。 
これらを実践することで、AIが音声を正確に認識でき、字幕の誤変換が大幅に減少します。
スマホ版で字幕が保存できないときの代替手段
スマホ版Zoomでは、字幕や文字起こしの保存機能が制限されています。
ここでは、代わりに使える5つの方法を紹介します。
| 方法 | 概要 | 特徴 | 
|---|---|---|
| スクリーンショット | 字幕が表示された瞬間を撮影 | 簡単・追加アプリ不要 | 
| スマホ画面録画 | Zoom画面を録画して後で再確認 | 動画として残せる・容量大 | 
| 音声録音+文字起こしアプリ | ボイスレコーダーで録音しNottaなどで文字化 | 音声だけを記録・後から編集可能 | 
| 別端末で文字起こし | PCやタブレットで同時に文字起こし | Zoom連携で精度高 | 
| UDトーク併用 | スマホマイクでZoom音声を文字起こし | 日本語認識が高精度 | 
特におすすめなのは画面録画+Notta文字起こしの組み合わせです。
録画した動画をNottaにアップロードすれば、自動で全文テキスト化できます。
Zoomアプリが重い・字幕が遅延する場合
Zoomの字幕が遅れたり途切れたりする場合、CPU負荷やネットワークが原因のことが多いです。
以下の手順で改善を試してみましょう。
- 
Zoomを最新版に更新する。 
- 
他のアプリを終了し、メモリを開放する。 
- 
Wi-Fi接続を安定化(できれば有線LAN推奨)。 
- 
「ビデオをオフ」にして字幕処理の帯域を確保する。 
- 
Zoom設定 → ビデオ → 「HDを有効にする」をオフにする。 
これでも改善しない場合は、PC再起動またはZoomの再インストールを検討してください。
Zoom字幕トラブル解決チェックリスト
トラブルが起きた際は、下記を順にチェックするのが最も効率的です。
| チェック項目 | 確認内容 | 
|---|---|
| Zoomアプリは最新か | PC:5.8.6以上、スマホ:最新バージョン | 
| ホストが字幕機能を有効にしているか | ミーティング設定を確認 | 
| 音声入力が正常か | マイクレベルが動いているか | 
| 通信環境は安定しているか | Wi-Fi速度5Mbps以上推奨 | 
| 字幕のボタンは表示されているか | ツールバーの「CC」アイコンを確認 | 
| ブレイクアウトルームでは再設定したか | ルームごとに再度オンにする必要あり | 
これらをすべて確認すれば、ほとんどのトラブルは自力で解決できます。
次の章では、Zoom字幕を仕事や学習で活かす応用アイデアを紹介します。
Zoom字幕を自分だけに使いこなす活用アイデア
Zoomの字幕機能は、単に聞き取りを補助するだけではありません。
少し工夫するだけで、授業ノート、会議の議事録、英語学習、さらには聴覚サポートツールとしても活用できます。
ここでは、Zoomの字幕を「自分だけの知的資産」に変える実践アイデアを紹介します。
授業・講義でのノート代わりに活用する
Zoom字幕と文字起こしを組み合わせれば、オンライン授業やウェビナーで自動ノートが完成します。
【活用手順】
- 
授業参加前に、Zoom設定で「自動字幕」と「全文文字起こし」をオンにします。 
- 
授業中は画面下の字幕で内容をリアルタイム確認します。 
- 
右側の全文文字起こしパネルで過去の内容を確認しながらメモを取ります。 
- 
授業後、「文字起こしを保存」して.txtファイルを開きます。 
- 
重要な箇所をマーカーで整理し、GoogleドキュメントやNotionにまとめます。 
これにより、授業中に聞き逃した部分も後から確認でき、ノート作成の時間を大幅に短縮できます。
【デュアルディスプレイ活用例】
| 画面1(Zoom) | 画面2(ノートアプリ) | 
|---|---|
| 講師の映像・スライド+字幕を表示 | Googleドキュメントで要点を整理 | 
| 講義を聞きながら字幕を確認 | 文字起こし内容を貼り付け・編集 | 
また、ChatGPTなどのAIツールに文字起こしデータを入力すれば、要約や重要ポイント抽出も自動で行えます。
たとえば「この授業の内容を300文字で要約してください」と入力するだけで、効率的な復習が可能になります。
会議・打ち合わせの議事録を自動化する
Zoomの文字起こしとAIを組み合わせれば、議事録作成の手間をほぼゼロにできます。
【実践ステップ】
- 
会議前にホストが「完全な文字起こし」を有効化。 
- 
ミーティング中に「ライブ文字起こし」を開始します。 
- 
会議終了後、「文字起こしを保存」します。 
- 
保存されたテキストをChatGPTまたはNottaに入力し、要約を生成します。 
- 
AIが自動で「決定事項」「課題」「次回対応項目」を分類してくれます。 
この方法を使えば、書記を置かなくても高精度な議事録を作成できます。
【AI議事録自動化ツール比較】
| ツール名 | 特徴 | Zoom連携 | 
|---|---|---|
| Notta | 日本語精度が高く、無料プランあり | 直接連携可 | 
| Rimo Voice | AI議事録を自動生成、発言者区別も可能 | API連携対応 | 
| Otter.ai | 英語会議向け、ビジネス表現に強い | 自動録音・同期可 | 
会議終了後の「まとめ作業」を自動化できれば、資料作成や決定事項の整理に時間を割くことができます。
聴覚サポート・ユニバーサルデザインへの活用
Zoomの字幕機能は、聴覚に不安のある方や外国語話者にとっても有効です。
また、行政・教育機関では情報保障の一環として正式に活用されています。
【聴覚支援での具体的な使い方】
- 
フォントサイズを最大にし、明るい背景に白文字を設定する。 
- 
UDトークを併用して、発言内容をリアルタイム修正。 
- 
重要用語をチャットにも表示し、読み取りやすくする。 
- 
録画を許可し、後で再視聴できる環境を整える。 
字幕を「聞き取り補助」としてだけでなく、「全員が情報を平等に受け取る仕組み」として設計することが重要です。
語学学習・海外ミーティングでの活用
翻訳字幕機能を使えば、英語会議や海外のウェビナーも理解しやすくなります。
特に英語学習者にとっては、Zoom字幕がリスニングとリーディングの両方を強化する教材になります。
【語学学習向けの設定例】
| 項目 | 設定内容 | 効果 | 
|---|---|---|
| 会話言語 | English | 英語発言を認識 | 
| 字幕言語 | Japanese | 英語→日本語に翻訳 | 
| 原文と翻訳を同時表示 | ON | リスニングとリーディング学習に最適 | 
Zoomの翻訳字幕はAI翻訳を使用しているため、完璧ではありませんが、意味理解には十分です。
専門用語が多い場合は、DeepLやGoogle翻訳を併用して補強しましょう。
Zoom字幕をメモアプリやAIノートと連携する
Zoomの文字起こしを活用した後は、そのデータを効率的に整理することが重要です。
以下のようなアプリと組み合わせると、知識の蓄積と検索性が飛躍的に向上します。
| アプリ名 | 特徴 | 活用例 | 
|---|---|---|
| Notion | 構造的に情報整理が可能 | 議事録テンプレートに文字起こしを貼り付け | 
| Googleドキュメント | リアルタイム共有・共同編集が可能 | 文字起こしデータを貼り付けて共同議事録を作成 | 
| Obsidian | Markdown形式で知識ベースを構築 | Zoomの発言記録をナレッジ化 | 
AIノートツール(Mem、Reflectなど)を使えば、Zoom文字起こしデータから自動的にトピックを抽出・整理することも可能です。
Zoom字幕を「聞き逃しゼロ」の学習・仕事習慣に
字幕を常にオンにしておくだけで、聞き逃しや誤解のリスクは大幅に減ります。
また、Zoom字幕の内容を後から確認できることで、会議後の「言った・言わない」トラブルも防げます。
Zoom字幕は、単なる補助機能ではなく、知識管理の中心になるツールです。
日常の会議や授業に組み込むことで、集中力と理解度が向上し、オンライン体験がより実りあるものになります。
Zoomの字幕を「自分だけの情報収集装置」として活用し、仕事も学びも聞き逃しゼロで進めていきましょう。
まとめ:Zoom字幕を自分だけに表示して、聞き逃しゼロの新習慣を
Zoomの字幕機能は、単なる補助ツールではなく、オンラインでの理解力・集中力を高める強力なサポート機能です。
特に「自分だけに字幕を表示」できる仕組みは、他の参加者に影響を与えず、静かに・確実に内容を把握できる点が最大の利点です。
本記事で紹介した内容をおさらいしましょう。
| テーマ | ポイント | 
|---|---|
| 字幕の基本 | Zoomの字幕は各自の画面でオン/オフを自由に設定できる。 | 
| PC・スマホでの使い方 | 事前に「自動字幕」を有効化し、ミーティング中に「字幕(CC)」ボタンで表示。 | 
| 文字起こし・保存 | 「全文文字起こし」を使えば、会議内容を時系列で保存できる。 | 
| 外部ツール活用 | EaseUS RecExpertsやUDトークで精度・記録機能を拡張可能。 | 
| 翻訳字幕 | Zoom翻訳機能を使えば、英語→日本語などリアルタイム翻訳も実現。 | 
| トラブル対処 | 表示されない場合は、アプリ更新・設定確認・通信環境を見直す。 | 
| 応用活用 | 授業ノート・議事録・語学学習など、自分専用の学習・記録環境を構築。 | 
字幕を常にオンにしておけば、音声が不明瞭な場面や外国語の会話でも理解を止めずに進められます。
さらに、文字起こしや翻訳を組み合わせれば、Zoomは「リアルタイム学習・記録プラットフォーム」へと進化します。
今日から始められるZoom字幕の活用を、あなたのオンライン習慣に取り入れてみてください。
聞き逃しゼロ、メモ忘れゼロ、そして理解度100%のミーティングや授業が、きっと実現します。